(おすすめ絵本)勘違いも受け入れる心の広さを学べる「おうさまのおひっこし」

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おうさまのおひっこし (日本傑作絵本シリーズ)

牡丹靖佳,牡丹靖佳
福音館書店

おすすめポイント

王様の命令をお供たちは勘違いして意図したこととは違うことをしてしまうのですが、

それが結果的に周りの人たちをハッピーにしていきます。

その勘違いがユーモアが効いていて見ていて楽しい気分にさせてくれます。

また、王様もお供たちの勘違いを正すこともなくそれもありかと受け入れます。

漫才で言えば王様がツッコミのはずなのですが、お供達のボケをスルーしてずっとボケが続いてく感じなのですが、そのノリが妙な面白さを醸し出しています。

キャラクターは小さくてわかりにくい感じはあるのですが、絵がきれいなので見ているだけでも楽しめるおすすめの絵本です。

内容紹介(Amazonより)


内容紹介

優しいけれど口下手な王様に、慌てんぼうの6人のお供たち。王様はお供たちがゆったり寝られるようにと、大きなベッドを作らせますが、とてつもなく巨大なベッドができあがり、どうにもお城に入りません。一同はもっと大きなお城へと引っ越しするはめになってしまい……。道中、一行は困っている人たちに出会い、手助けをしてあげるのですが、そこは慌てんぼうのお供たち。とんでもない解決方法を編み出してしまいます。

出版社からのコメント

優しいけれど、どうも言葉が足らない、口下手な王様。そんな王様の思いをくみ取ろうと、自分なりに解釈をするあまり、とんでもなく見当外れの行動をとってしまうお供たち。両者のすれ違いは、どんどんエスカレートして、最後はとんでもない事態に……。でも、そんなすれ違いが不思議と周囲を幸せにして、ハッピーエンドをもたらします。とんちんかんだけど、なんだか愛さずにはいられない、不思議な王国の住人たちの、愉快なお話です。細部までぎっしりと描き込まれたものの数々を、じっくり眺めながらお楽しみください。

ストーリー

小さなお城にはずかしがりやの王様とあわてんぼうのお供たちがいました。

王様は困っている人を見ると何かしてあげたくなるのですが、照れくさいのでお供たちにうまく命令ができません。

王様の口数が少ないのもあるのですが、お供たちは命令を勘違いしてばかり。

ある時お供たちがひとつのベッドで窮屈そうに寝ているのを見てもっと大きなベッドで寝かせてやりたいと思いました。

そこで、大きなベッドを作るように命令したら、ベッドが大きすぎてお城に入りません。

仕方ないのでベッドが入る大きなお城に引っ越すことにしました。

たくさんの荷物を持って出発します。

途中で困った人たちがいて王様は助けるように命令するのですが、勘違いしてばかり。

でも王様は怒ることなくその結果を楽しみます。

鹿の親子が池の両脇で離れ離れになっているのを見て助けるように命令すると、

お供たちは持ってきた荷物をすべて池に投げ入れて鹿が池を渡れるようにしました。

しかし、荷物はなくなってしまい、最後には元の小さなベッドだけになってしまいました。

結局王様はお供たちと一緒にその小さなベッドで寝ることにしました。

結局小さいベッドで寝ることになったのですが、なんだかうれしそうです。

(おすすめ絵本)考え方ひとつで幸せにもなれることを楽しみながら理解できる絵本「いたずらおばけ」

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いたずらおばけ (こどものとも絵本)

和田 義三,瀬田 貞二
福音館書店

おすすめポイント

タイトルに「おばけ」とありますが、怖いお話ではなくどちらかといえばおもしろいストーリーです。

おばあさんが道で金を拾って喜ぶのですが、その後、様々な出来事に会うことでだんだんと見つけたものがしょぼいものに変わっていってしまいます。

それでもおばあさんはそれを不幸とは思わず、プラス思考で良い方向に考えていきます。

最後には結局すべてなくなってしまうのですが、それでもいいものが見れて良かったと言います。

起こった出来事をどう解釈するかは本人次第なので、良いように考えればどんな出来事も良いことのように思えるということです。

考え方ひとつで幸せにも不幸にもなるということをストーリーでおもしろく表現されています。

子供に読み聞かせたい絵本のひとつだと思います。

内容紹介(Amazonより)

むかし、ひとりぐらしの貧乏なおばあさんが、道ばたで大きな壺を見つけました。ふたを取ると、なかには金貨がぎっしり。壺をショールのはしで結わえて、引きずりながら家へと持ち帰ることにしました。家への道すがら、金貨のつかいみちを考え、「おおきなうちをかって、だんろのそばでおちゃをのもう」とすっかり豪勢な気分に浸っていると、壺はいつのまにやら銀のかたまりへと変わっていました。ところがおばあさんは、「ぎんならしんぱいじゃないし、きがらくだ」と、なおも楽しそうに想像を続けます。すると、今度は銀は鉄のかたまりとなっていました。そして、鉄は石となり、しまいには……。それでも、おばあさんは「なんてしあわせなんだろう」と笑いが止まりません。豪快で陽気なおばあさんの、とっても愉快なイギリスの昔話。1978年に「こどものとも」として刊行された作品を、瀬田貞二生誕100年を記念して出版します。

ストーリー

むかし あるところにひとりのおばあさんがすんでいました。

貧乏でしたが朗らかな性格でした。

うちへ帰る途中に道端の溝で黒い大きな壺を見つけました。

おばあさんが壺のフタを取って中を覗くと金がぎっしり入っていました。

ショールを結んで持って帰る時にどうするか色々考えます。

途中で少し疲れたので立ち止まりお宝を見ると、金の壺がなくなって銀の塊に変わっていました。

夢を見ていたかな?こっちの方が気が楽だ、と思ってまたお宝を見ると鉄の塊になっていました。

また夢を見ていたのかと思いましたが、こっちの方が役に立つのでよかったと思い直しました。

と思ってまたお宝を見ると今度は大きな石になっていました。

また夢だったかと思いますが、石が欲しかったからちょうど良かったと思い直しました。

そして、石につけていたショールを取ろうとすると、中からおばけが出てきてあばれてから逃げていきました。

おばあさんはいたずらおばけを見ることができて幸せだと思いました。

幸せいっぱいで笑って一晩過ごしました。

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